生地の種類
「コチーボ」
日本で一番需要が高いフラメンコ衣裳生地です。しわになりにくく、水洗いもでき、縫製もしやすく、ドレープ性が高い(フリルを作ったときに出る波が美しい)、軽く、多少伸縮するように織られているので体の線や動きに馴染みやすいことから、バイレ用としてとても好まれています。
「ジョーゼット」
ジョーゼットとしてよくあるのは軽くて薄く、柔らかな、透け感のある"シフォン"ジョーゼットです。素材がポリエステルならば、コチーボと同じように取り扱えます。ただ、あまりにも軽く薄いので、バイレ衣裳として使用する場合、デザイン・縫製段階に於いて重さを加える作業も時には必要でしょう。
「梨地ジョーゼット」
表面が梨の皮のような手触りである事から、このように呼ばれています。さらりとしており、シフォンよりも多少の厚み、張り、重さがあり、透け感は多少おさえられています。これも場合によっては、重さを加える作業が必要でしょう。
「カンカン」
主にバタ・デ・コーラ(床に引きずるほど長いスカートで裾を蹴りながら踊るもの)のスカート部分の裏に使われます。メッシュのナイロン生地ですが、丈夫さと軽さを持ち合わせており、スカートを蹴った後床に落ちるまでの間合いがちょうどいいとの評判です。
「ペルフォラド」
綿ポリレースのことをいいます。主にブラウスに使われますが、デザイン次第では衣裳の様々な部分に利用できます。
「綿混紡生地」
フラメンコらしい柄が豊富に揃っていますが、コチーボに比べ重く、ドレープ性に欠けることから、主にブラウス、またはセビジャーナス用として用いられます。最近は、ライクラ混紡の伸縮性に富んだ綿生地(ストレッチコットン)が主流となっております。